人が心を閉ざす時

昨日、とある場所で、
皮膚科の先生とちょっとお話しする機会があったのですが、
改めて、医者と患者の間に横たわる深い溝を痛感しました。

一口で言うと、
ガイドラインに沿った治療で良くならない症状や
理論に沿わない事実を、
全て、「たまたま」と片付けてしまい、
真剣に耳を傾けてくれようとしない姿勢です。

こういう経験は初めてじゃないので驚きはしませんが、
人って、話を真剣に受け止めてくれない人には、
それ以上、話そうという意欲が沸いてこないものなんですよね。

もちろん、全ての先生がそうではなく、
きちんと言葉通りまっすぐに受け止めて下さる先生もいらして、
そういう先生とは、お話しているだけでも気分が良くなります。

人の振り見て、我が振り直せ。
日常生活で、自分も周りの人に対して、
似たようなことをしていないか気をつけなきゃ、
と反省しました。

患者さんが、その話題に触れなくなる時は、
医師の言うことに納得したからでなく、
話してもわかってもらえないから話すだけ無駄、
と判断しているだけのケースが少なくないということを
心に留めておいて頂きたいものです。


"Experience is fallacious
and judgment is difficult."

Hippocrates