激情は目につき、友情は目に見えない

いつだったか、NHK朝ドラの中で、
「理想を追い求めるには、支える愛が必要」
みたいな台詞を聞いた時、頭の中で、
この文章の一部の文字盤が、
カタカタと音を立てて入れ替わり、

そっか、てことは、
何の疑問もなく、理想を追い求められるのは、
愛に支えられてるって証拠なんだ、
と胸が熱くなったことがあります。

アランの『幸福論』の中にも、

Ce sont les passions qui se montrent
et c'est l'amitié qui se cache.

激しい感情は目につくが、
友情は目に見えない。
という言葉がありますが、
これって真実ですよね。

SNS的な付き合いが苦手なので、
数はそんなに多くないものの、
何があろうと無条件で味方してくれる人が、
国内外のあちこちにチラホラいて、
いつも、何の根拠もなく、

**ちゃん(さん)なら、絶対大丈夫。
I know you can do it.
You deserve it.
J'ai confiance en toi.

等々の言葉を当たり前のようにかけてくれます。
いつものことなので、
特に有難味を感じたことがありませんでしたが、
そういう言葉を一言もきけず、逆に、
気が滅入るような言葉ばかり投げつけられていたら、
と思うと、今更ながら有難さがこみあげてきます。
自分も同じことができているといいのですが。