ノーベル賞が取れる or 取れない physician-scientist

以前、
サイエンスカフェもどきの集まりで
旧帝大医学部準教の某先生の
お話をきいていた時、
なぜだか山中先生のことが頭に浮かび、
先生なら、
こんなことはおっしゃらないだろうな...
と何度も思ったことがあります。

一緒に行った友達と、帰り道、
「何を質問しても、見事に
教科書通りの答えしか返ってこなかったね」
と苦笑しましたが、同時に、
"Dr.たまたま"とお呼びしたくなるほど、
論理的に説明できない質問に関しては、
「それは、その時たまたまそうなっただけ」
というお答えでした。

あとでググると、その某先生は、
"physician-scientist"という言葉が
お気に入りのご様子ですが、
その観点からも、山中先生とは大違いです。

まず、臨床医として、
山中先生:最初に患者さんの言葉ありき
某先生 :最初に教科書や理論ありき

次に、研究医として、
予想通りの結果が得られなかった時、
山中先生:どうしてこうなったんだろ?!と興味津々
某先生 :たまたまそうなった、で終わり

教科書通りの答えしかできなかったのは,
"たまたま"
ご専門以外の質問ばかりだったせいかもと思い、
**科の中で、一体何がご専門なのか調べても、
結局、わからずじまいでした。
それだけならまだしも、ほぼ毎日更新されてるらしい
ご自身のブログに驚きの内容が... 
ざっとこんな感じです。

今日は院生の論文の添削をした。
かなり時間がかかった。
自分で書くほうがよっぽど速いが、
これも教育だ。

40過ぎの大人が、書くことじゃないですよね。
そんなこと、職種に関係なく、
それなりの年齢に達している人なら、皆、
当たり前にやっていることじゃないですか。

その学生さん本人が目にした時、
どういう気持ちになるか...等々、
全く想像がつかないんでしょうか。

ノーベル賞が取れる"physician-scientist"と
取れない"physician-scientist"の差は、
素人の目にも明らかです。


From my personal point of view,

Physician-scientist who can win the Nobel Prize:
1:They listen to their patients so attentively.
2:When they got an unexpected result,
 they are very interested in why this happened.

Physician-scientist who can't win the Nobel Prize:
1:What is written in the textbook is everything for them.
2:When they got an unexpected result,
 they think this happened by accident and forget it.
3:They update their personal blog daily.