百聞は一見に如かず、の落とし穴

言葉より映像のほうが、
伝えたいことを瞬時に理解してもらえる
ことが少なくないことは認めます。

ただ、
しばらくはきちんと再現できていたことが、
時間と共に再現できなくなるのは、
言葉による説明が足りなかった証拠です。

言葉で十分に説明されたことは、
どれだけ時間が経っても、必ず再現できます。

たとえば、

ゆっくり、深く、息を吸い込んで下さい。
より、

大好物の匂いや、大好きなお花の香りを
身体中に行き渡らせるつもりで
ゆっくり、深く、息を吸い込んで下さい。

のほうが、その時の感覚が記憶に残りますよね?

語学の勉強でニュースを利用する場合も、
映像のあるテレビばかり使っていると、
視覚の情報に頼るくせがついてしまって、
なかなか本当の力はつきませんが、
ラジオは言葉に集中せざるを得ないため、
神経が行き届いて脳に定着します。

何かを本気で伝えたい時は、
映像に頼り過ぎて、
言葉をおろそかにしていないか気をつける。
かなり大事なことだと思っています。