目標設定とサポート体制

先週金曜の夜、
ラジオでニュースを聞いていたら、
とってもうれしくなりました。

6・7年前でしょうか、
アメリカの論文の要約を読んで、
これぞ理想の医療!
と感激した内容と同じようなことを
実践されてる病院が紹介されたからです。

記憶が正しければ、
論文の要約は、こんな感じでした。

糖尿病の患者さんに
自ら目標を設定して頂き、
それが達成できるよう、
薬剤師や看護師が
定期的に連絡をとって励ますことで、
良い結果につながった。

ラジオで紹介されてた
一関市の藤沢病院、健康増進外来です。
http://www.echna.ne.jp/~fmh/kenkouzousingairai/kennkouzousin.html

患者さんへのインタビューが印象的でした。

以前は、また叱られるのが嫌で、
病院に行くのが苦痛だったけど、
今は、話をよく聞いてもらえるし、
いろいろ励ましてもらえるので、
病院に行くのが楽しい。
効果も出ているのでうれしい。
糖尿病にならなければ、
これほど食事に気をつけることもなかったので、
今は病気に感謝しているくらいだ、等々。

ポイントは、2つあると思います。
1: 患者さんが、自ら目標を設定すること
2: それを支える体制がしっかりしていること

抱えている問題は人それぞれなので、
実行可能な目標を
ご自身で立てることが大事ですよね。

そして次に必要なのが、それを支える体制です。
何をすべきかは、きっと、
ご本人が一番わかっていると思うので、
いかにそれを継続させることができるかが問題です。

そこまで病院が面倒みなきゃいけないのか?
という意見も出そうですが、
病院の仕事は、患者さんの状態を良くすることで、
「薬で良くする」ことに限定されているわけではないので、
それで良くなるなら、どんどんすべきですよね。

患者さんの最後の言葉が素敵でした。

先生や看護師さんが、
自分のためにあれだけ頑張ってくれてるんだから、
自分が頑張らないわけにはいかない。

全ての病いが、
こういう取り組みで良くなるとは限らないにしろ、
改善が期待できるものは、
他にも、いろいろありそうです。

昨日のクローズアップ現代は、
子供と向精神薬の問題がテーマでしたが、
子供たちにも、この種の取り組みが功を成しそうです。
それにしても、1・2歳や3・4歳の子供に
向精神薬が出されることもあるなんて、
ちょっと信じられないというか、怖くなりました。
もちろん、必要最低限のことだと思いますが。

ただ、大人に対しては、
向精神薬に限らず、必要以上に処方されてる
ケースも少なくないと思うので、
薬を出せば出すほど儲かる仕組みでなく、
薬を使わずに改善できた場合は、
その病院に特別手当てを出す等々の変更が
必要かもしれません。